導入事例
ハイブリッド型

98%が「ライブ配信を評価する」と回答。幅広い株主の皆さまとの対話の場として、ハイブリッド参加型を開催

パーソルホールディングス株式会社 様

写真右:本間英行さま(グループGRC本部 GRC部長)
写真左:巻島陽平さま(グループGRC本部 GRC部 ガバナンス室 エキスパート)
企業名
パーソルホールディングス株式会社
企業概要
パーソルテンプスタッフ、パーソルキャリア、パーソルクロステクノロジーを主要中核会社として、個人向け・法人向けに人材派遣、人材紹介、求人広告などの総合人材サービスを提供。グループ会社は国内およびアジアパシフィックエリアで150社(2024年10月時点)・710拠点(2024年2月時点)を擁している。
業種
サービス業
株主数
34,116名(2024年3月末時点)
決算期
3月
上場市場
東京証券取引所 プライム市場
証券コード
2181

パーソルホールディングス株式会社は、2022年から3年連続でICJのVSMプラットフォームを活用し、ハイブリッド参加型バーチャル株主総会を開催しています。今回は、GRC本部GRC部長本間英行さまと、グループGRC本部GRC部ガバナンス室エキスパートの巻島陽平さまに、その背景や感想、今後の展望などを伺いました(以下敬称略)。

移動時間や場所に関係なく、株主総会への参加機会を提供したい

ハイブリッド参加型バーチャル株主総会を開催された背景を教えてください。

本間:2021年6月は新型コロナウイルス感染症の流行拡大による緊急事態宣言の影響で、これまで通りリアル会場での株主総会の開催が難しくなりました。そこで、株主総会の会場の規模縮小と合わせて、これまで出席してくださっていた株主の皆さまへの代替手段として、バーチャル株主総会を実施したいと考えていました。単なる代替手段にとどまらず、地方や海外在住の株主の皆さまにも、移動の時間や場所の制約なしに参加いただきたいという思いもありました。

社内では、リアル会場の費用に加え、追加で発生するオンラインの費用について確認をしました。ただ、外出の制約がある中で株主の皆さまへ当社の経営状況をお伝えする手段として、経営陣からもバーチャル株主総会をやってみる価値があるという賛同を得られました。

バーチャル株主総会を始められて2年目からICJのVSMプラットフォームをご利用いただいていますが、そのきっかけを教えてください。

本間:バーチャル株主総会の1年目は、自分たちで調べながら業者を選定して開催しました。その結果、遠方にお住いの方に出席していただけたという利点はありつつも、バーチャル株主総会に用いるプラットフォームの準備時間やそのための事務局のリソースを十分に確保できなかったことなど、課題も多いものになりました。

バーチャル株主総会をやめ、会場の規模を戻して、これまで通りリアル会場のみで開催しようとも考えていましたが、会場設営や撮影・配信で協力いただいた株式会社ティーケーピー(以下「TKP」。)からICJを紹介され、ご提案いただく中で前年の課題の解消が期待できると思い、再度バーチャル株主総会を実施することとなりました。株主総会は重要なイベントとはいえ、年1回の業務に割けるリソースには限度があるので、バーチャル株主総会に関するノウハウや経験が豊富なICJと撮影配信のプロであるTKPに入ってもらうのは非常に合理的だと考えました。

本間英行さま(グループGRC本部 GRC部長)

総会後のアンケートでは98%が「ライブ配信を評価する」と回答。株主の皆さまから臨場感のあるお声を多数いただけた

バーチャル株主総会の開催後、社内外の反響はありましたか。

本間:株主総会終了後にアンケートを実施し、アンケートに回答いただいた株主の皆さまの98%(2024年6月実施分)が「ライブ配信を評価する」と回答されました。2024年は株主総会当日が雨だったこともあり、「参加方法にライブ配信が加わり、会場へ行かずとも総会の様子を知れることは大変ありがたい」、「来年もオンラインで参加したい」などの好意的な感想もいただきました。また、「体調が良くなかったのでオンラインがあって良かった」というお声もいただいています。オンラインでは株主総会終了時にアンケートを表示できるため、その場で臨場感のあるお声がいただけ、情報収集の手段としても非常に有益です。

役員等からも、地方や海外在住の株主の皆さまにも株主総会に参加いただける点や、オンラインアンケートの実施により今後の企業価値向上につながる貴重なご意見をいただける点など、幅広い株主の皆さまとのコミュニケーションの手段として評価を得ています。また、以前より従業員からも「株主の皆さまの声を直接聞きたい」という要望がありましたが、これまでのリアル会場では運営の都合上、社内関係者の来場人数を制限せざるを得ませんでした。オンラインなら人数制限なく傍聴ができるため、社内のニーズにも応えられるようになりました。

さらに、コロナ禍ではマスコミの方にもアカウントを提供して傍聴していただくなど、柔軟な対応ができました。

プラットフォームの安定性と、きめ細かなサポートで安心して本番を迎えられる

VSMプラットフォームを継続してご利用いただいている理由を具体的に教えてください。

本間当社がバーチャル株主総会で重視していることは、プラットフォームの安定性です。しっかりした総会運営をしても、配信が途切れてしまったり落ちてしまったりすると、視聴している株主の皆さまの満足度に大きく影響します。地味なところですが、まずはプラットフォームがしっかりしているかは大事なポイントです。

加えて、VSMプラットフォームは、当日のライブ配信の視聴だけではなく、オンラインで受け付けている事前質問も含め、全体的にUIや操作感が非常にスムーズである点が良いと感じます。システムの操作性が高いため、株主認証や事前質問の記入、ライブ配信の視聴が直感的にできます。リアル会場なら人員配置や装飾等で工夫ができますが、オンラインでは自分たちでできることが限られるため、使いやすいプラットフォームであることが、運営の1つの安心材料になっています。

VSMプラットフォームのシステムは毎年アップグレードされていますが、毎年改良点を詳しく説明いただけており、実際に触ってみるとその良さが実感できています。今後もますます進化していくと期待しています。

準備、リハーサル、本番を含めてICJと撮影配信会社のTKPのサポート体制はいかがでしたか。

巻島:ICJには、当社はもちろん、TKPともスムーズに連携していただいています。会場のホテルにはTKPの機材を持ち込んで設置するのですが、会場(ホテル)とTKP、ICJの三者で直接連携して対応いただけているので、安心してお任せできています。本番中は、私も裏で配信が適切にされているかを確認していますが、一緒にチェックいただけていて心強いです。

巻島陽平さま(グループGRC本部 GRC部 ガバナンス室 エキスパート)

本間直前のリハーサルでは、登壇者から「マイクの位置が気になる」、「照明が眩しい」などの細かい調整の要望が多く出てきます。そうした些細な調整でも、オンラインでの音量や映りを考慮しながら対応していただけるので、登壇者も安心して本番を迎えられていますね。

バーチャル株主総会のテクニカルな部分は、大部分をICJとTKPにお任せできているおかげで、事務局にはほとんど負荷がかかることなく、円滑に進めることができています。特に当社には機械関係の知見が少ないので、ICJとTKPが密に連携していただけるのはありがたいです。

また、株主総会招集通知に掲載するオンライン参加方法の案内の確認をしていただくなど、きめ細かいサポートも大変ありがたかったです。

幅広い株主の皆さまとの対話の場として、バーチャル株主総会を継続したい

今後、株主エンゲージメント強化へ向けて取り組みたいことはありますか?

本間:招集通知送付形態の変更とサマリー版に掲載する情報の適切な選別、個人株主へ向けた事業理解促進策などに取り組みたいです。その中でも、2023年10月に、当社では個人株主増大を企図して1:10の株式分割を行ったため、特に個人株主向けのIR活動に力を入れており、地方へお伺いすることもあります。株主総会は経営陣にとっても、株主の皆さまと対話する貴重な機会であると考えているため、できるだけ多くの方に出席あるいはオンラインで株主総会へ参加していただきたいと思っています。

社会的にバーチャル株主総会が増えてきたこともあり、年々オンラインで参加される方は増えています。ICJには今後オンラインで参加される株主の皆さまが増えた場合でも、安定した運用をしていただけるよう期待しています。

今後のバーチャル株主総会では、ハイブリッド出席型やバーチャルオンリー型の開催はお考えですか?

本間:当社にとっては、今のハイブリッド参加型がベストな方法だと思っています。当社では、会場に足を運んでくださる株主の皆さまに、より当社のファンになっていただきたいと考えています。質疑の中のコミュニケーションも非常にいい雰囲気の中で行われているため、年1回の株主の皆さまと直接お会いできる機会として、これからも続けていきたいです。

リアル会場を前提として、オンラインからもご質問を受けることが、株主の皆さまにとっても当社にとってもプラスになるのであれば、ハイブリッド出席型も考えていきたいと思っています。

最後に、バーチャル株主総会を検討されている企業の方々にメッセージをお願いします。

本間:現在、上場企業と株主・投資家との対話の重要性は増しており、特に機関投資家との対話は増えてきています。また、個人株主へも貯蓄から投資へという流れの中で、より安心して投資ができるという環境が必要です。その中で、会場に来ることができない株主の皆さまに対して、バーチャル株主総会は会社を深く知っていただく良い機会です。また、昨今では障がい者の方々がより参加しやすい環境の構築も求められているので、バーチャル株主総会はこれまで以上に広がっていくのではないでしょうか。

VSMプラットフォームを利用することで、安心かつ手軽にバーチャル株主総会を開催することができるため、導入を検討されている企業はまずICJへ相談してみると良いと思います。当社はICJと一緒にバーチャル株主総会を開催して3年になりますが、毎年安心して利用できており、自信を持っておすすめできます。

巻島: ICJは安定した経営基盤で十分なリソースをプラットフォームにかけている印象です。また、株主総会のDX化を促進するという理念も掲げており、当社としても共感しています。ICJと協力したバーチャル株主総会を通して、より良い社会を目指せると思います。

本日は貴重な話をお聞かせくださりありがとうございました。

(取材日:2024年10月)

TKP様からのコメント

2022年より株主総会の運営に携わらせて頂いております。株主様に対してより良い環境をご案内するため、年間を通して、両社で忌憚の無い意見交換をしながら、本番に向けて準備をしております。

株主総会という催事柄、絶対に失敗は出来ない、またトラブルがあってはならないという背景が付きますが、安心安全に催事を進行頂けるよう準備をし、弊社はサポートをさせて頂いております。

TKPとしてリアルの株主総会の実績は多数あるものの、バーチャル株主総会はまだまだ世の中に浸透していないのか、弊社としても実績は少ない現状ですが、株主様からのお声を聞く限りもっと普及しても良いものだと思っております。

弊社として、パーソルホールディングス様にご満足頂くのはもちろんですが、現地にお越し頂く株主様、バーチャル上で視聴している方が、映像や音声を見る、聴く上で、ご満足を頂けるように、引き続きサポートをさせて頂きたく存じます。

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